【就活に失敗】人生終了と感じる子供への親の対応

日本の就職活動は新卒一括採用が主流であり、このタイミングを逃すと再チャレンジが難しいという風潮があります。​そのため、就活に失敗すると「もう取り返しがつかない」と自分の価値を否定されたように感じ、「人生終了」と思い詰めてしまうことがあります。

目次

1 就活に失敗した子どもへの親の適切なサポート方法

共感と傾聴の姿勢を持つ

子どもが就活に失敗し落ち込んでいる際、親としてはまず子どもの話をよく聞き、共感することが大切です。​否定や批判は避け、「よく頑張ったね」といった言葉で子どもの気持ちを受け止めましょう。 ​

準備の過程を力として認める

就活では、企業分析やエントリーシートの作成、面接準備など、就活の過程でたくさんの努力をしてきたはずです。結果ではなく、過程の努力を認め、企業分析の力や準備する力などを、子どもの話を聴きながら、具体的にほめていきます。話を聴きながら、大きく相づちもうっていきます。そこで自信の柱を打ち立てます。

改めて自分の力や頑張ったことを親から言ってもらうと、次に進む力になります。

2 就活失敗後の具体的な挽回策や進路の選択肢

就活に失敗した理由と挽回策をサポート

希望した企業が大手だけだった、特定の業種だけだった、または面接でうまく自分を出せなかった、単に運が無かったなど、いろんな理由が考えられます。そんな背景も念頭に話し合いもできます。

親が先に言うよりも、子ども自ら振り返れるよう会話ができたら理想です。自分で気づくことが大切で、会話の中で、小さな気づき、振り返り、反省に「いい視点だ!」「なるほど!」と言ってあげればいいのです。それだけでも十分子どもは前に進めます。

時代は激変しています。私たちの感覚で、この企業なら、この業種なら安泰ね、ということは通じません。そして大手だから安泰とも限りません。自分で気づき、調べる、人に聞く、という一歩ができるよう、いい話し合いの時間をもつことが、親としてできる最高のことだと思います。​

視野を広げた業界・職種の検討

特定の業界や職種にこだわらず、幅広い選択肢を検討することも重要です。​就職エージェントやキャリアセンターに相談し、自分に合った職種や企業を見つける手助けを依頼するのも手です。

エージェントの担当者はなかなか優秀です。娘の転職時に話した担当者は、若くても人への対応力、褒め方、企業の提案力など素晴らしく、優秀でした。担当者と話していく中でヒントや気づきを得ることもあるので、まずは話してみることをすすめてみましょう。

ただエージェントに提案された企業や職種に、自分がピンとくるものがあるとは限りません。希望の職種、業種が分からなくても全く問題ないのです。何かピンと来ない、と思ったとしても、実際にご縁があったところに入ってみて、自分の適性がわかったりするので、道を探す過程だよと伝えれば、子どもの気持ちも楽になります。

3 我が家の事例

就活に出遅れた娘

今20代の娘は大学卒業後、短期留学予定だったのにコロナで急にキャンセルされ、就活のタイミングに出遅れました。ご縁のあったベンチャーに就職しましたが、職場環境で泣く泣く退職しました。

転職先でも、壮絶なお局の壮絶ないじめなど、つくづくついていない試練が続きましたが、その都度、やれたこと、自分に向いている職種、業界とは?と自分と向き合う時間になりました。

仕事で得たことを財産に変える

やむを得ない転職でしたが、履歴書を作成する中で自己分析を繰り返しました。それぞれの仕事で得たことをしっかり振り返ることで、これだけのスキルが身に付いた、と自分に杭を立てることができます。それは決して無駄にはなりません。娘の履歴書を見て、こんなに仕事をしてきたのかとのんびり屋だった娘の成長に改めて驚きました。

・短い時間で多くのプロジェクトを並行して処理する力

・カスタマー対応

・緻密に迅速に処理する事務処理能力 

・プレゼン力

・チラシや動画で会社紹介

挙げだしたら沢山出ることに、娘も改めて自分は頑張ったと、自信をもつことができました。そしてそれをエージェント担当者と話すことで、また自分の強みの出し方を学べました。

親は、その過程で気づきをほめ、「素晴らしい力ね」、「こんな力がついた」、「よく乗り越えた」、といくらでも力を伝えることができます。

子どもが就活失敗を乗り越えるために親ができること

長期的な視点での見守り

就活は人生の一部であり、失敗しても人生が終わるわけではありません。​希望でない会社に入った後、しっかり自分のスキルを磨き、それを武器にキャリアアップもできることを伝えられます。一社で終身雇用の時代は終わっています。

会社に何かあっても生き抜けるスキルをどうつけるか。親としてはそんな視点を伝えることで、自分に合う仕事を探す道が人生と、気持ちを前向きに切り替えることができます。 その試行錯誤や気づきを、素晴らしいよ!と応援していれば、再び前を向いて頑張る力がわいてきます。会社名のブランドではなく、ご縁があったところには意味があると伝えましょう。人生は始まったばかりですから。

まとめ

職場いじめがあろうとも、どんな仕事も自分には財産になり、自分の財産は誰にも奪えません。この会社ではこれだけのスキルが身に付いた、目上の人との話し方も身に付いたなど、数え上げたら娘はたくさんの経験を積むことができました。今は現場の最前線でお客様と本社を結ぶ海外営業をしていますが、いきなりこの仕事はできなかったはずです。また、今まで苦しかったことがあるからこそ、今頑張れる、という精神的な財産にもなっています。

初めから何不自由のない職場だったら今の有難みがわからなかったと娘は言っています。たとえ就活を一度失敗しても、自分に合った仕事を探していけばいいので人生終了では決してないと、親がどんと構えて伝えれば子どもも安心します。これからの人生を明るくとらえられるよう、サポートしていきましょう。

無料体験レッスンでは、親御様のお話を伺い、お子様の強みをご一緒に探して、向き合い方をお伝えしていきます。お子様の強みが将来どう展開できるのか、また親御様の強みもお伝えすることで、親御様からお子様への自信の伝播が好循環を生んでいきます。お気軽にお問い合わせください。

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