【親が変わると親子関係が好転】不登校・ひきこもりが劇的解決する理由

子供が不登校、ひきこもりになると、子育ては失敗だったのか、と自分を責める必要はありません。良かれと思ったことが裏目に出たなど、直面して初めて分かることが多いからです。解決のためにまず私たち親ができることはないかと考えると、親自身の人生も好転していきます。解決に取り組むうちに、親子共に応援し合い、挑戦していく、新しい人生が始まります。

目次

1 なぜ「親が変わる」ことが不登校・ひきこもり解決の鍵なのか​

子育ては失敗ではない

まず、大前提として子育ては失敗ではないと心を落ち着かせましょう。これが転機となり、逆に子どもの才能を引き出すチャンスです。

ひきこもりの問題に直面したとき、多くの親は「子どもをどう変えるか」に焦点を当てがちです。​しかし、親自身から変化していくと、不登校やひきこもりの解決を早めていきます。

元気だった子供が変わってしまい、いま直面する問題に親御さんはやり場のない怒りや不安でいっぱいだと思います。10年前、私はまさにその気持ちでした。

その絶望の時に「あなたという母親が悪い」とあらゆる角度からカウンセラーに責められ、とどめをさされた気分でした。

振り返れば、私の言葉や向き合い方に非はあったはず。でも、結果論ともいえます。子育てはだれでも初めて。結果がどうなるのか分からないのです。

子どもの不登校やひきこもりは、人生の大きな転機になりました。子どもと向き合い、自分と向き合い、もがき苦しむうちに、10年たって見えてきたことがあります。

あれがあったから今がある。

今、親子共に挑戦という意識に変わりました。

子どもがレールから外れてしまった、社会に戻すにはどうしたらいいか、と必死で自分を振り返るうちに見えてきたことをお伝えしていきます。

つまづいてもひっくり返せばいい。

非があれば謝り、軌道修正すればいい。

過干渉や無関心が自己肯定感を下げる

親の過干渉や無関心が、子どもの自己肯定感を低下させ、ひきこもりを長引かせる要因になります。

​つい先のことを気づいてしまう気配り上手のお母さんの場合、こうするといいのに、など転ばぬように先手を打つかもしれません。

ただ、その転ばぬように、と小言や心配事を日々積み重ねていくと、長い間に

・自分で判断できない、

・やる気がなくなる

という結果につながります。

自分に価値が感じられなくなるためです。

一つ一つかける言葉を振り返り、できるだけ日々の小さいことから子どもの気づき、判断にまかせ、いいね!と大きくあいづちをうっていく。

自信の杭を立てていくことが大切です。

無関心と任せることの違い

無関心とは放置状態であり、言葉で愛情を伝えたり、子どもの変化や成長に喜ばないことです。

先回りや過干渉は「信頼していない」というメッセージになり

無関心は愛情が伝わりません。

どちらの場合でも、信頼して愛情を言葉で伝えることがとても重要です。

実は、愛情は思っているだけでは通じていません。具体的に言葉や姿勢の端々に、愛情を伝えていくことが、不登校やひきこもりの解決に、何よりも大切になっていきます。

心配するということは、今の子どもを見ていないということ。

今の子どもを見ること。それを肯定すること。これが解決のポイント。

親の期待は責めになる~我が家の事例

私は、良かれと思ってやってきたことが、実は大きく子どもの自信を減らしていたことは、子どもの不登校やひきこもりに直面して初めてわかったことです。

「私、毒親じゃないのに」

「子どものエネルギーを第一にやってきたのに」

と全てが分からなくなりました。

でもよくよく振り返れば、夫の駐在で思春期の大変な時に、子どもへの本当の共感が足りなかった。

日本人が誰もいない。中学受験で挫折した後だった、子どもが頑張っているのにもっと頑張れるよね、という期待から責めになっていた。

できたことは当然と、あまり褒めていなかった。という現実がうかびあがりました。

当時、きっと子どもなりにたくさんの葛藤があったと思うのです。その大変な環境にいる時こそ、多くの共感が大切だったはずなのです。

当時中学生だった息子は、中学受験で挫折後、勉強以外のことに活路を見出そうと思ったのか、必死にスポーツの自主練をしていました。

世界に通じるアスリートになると。でも夏休みを前にある日突然倒れ、部屋にひきこもりました。

そこから私の必死の学びと葛藤と、息子のV字回復が始まりますが、本当に申し訳ないことをしました。

でもあれから私は変わったのです。息子はどん底から這い上がり、新学年に合わせて高校へ飛び込んだのと入れ替わりに、今度は娘が倒れた時も、私なりの試行錯誤を重ねていきました。

今20代のふたりとも、自分の人生で何をやりたいのか、仕事に夢と希望をもって歩んでいます。

「遠回りだと思ったけど、近道だった」

娘がつぶやいた言葉です。

2成人のひきこもり 親の変化が子どもの社会復帰をもたらす成功事例​

親自身が考え方を見直し変化することで、親子関係が大きく改善され、ひきこもりだった子どもが社会復帰へつながった事例があります。​

親が今までと違う向き合い方をすることで、子どもは「人は変われる」という希望を持ち、自分も変わろうとする気持ちにつながります。

ここでは、実際の体験談を通じて、親の変化が子どもに与える影響を具体的にご紹介します。​

劇的に変わった親子関係 社会復帰と挑戦のステージへ

60代の生徒さんは、長年ひきこもりの30歳前の娘さんと親子関係に悩んでいらっしゃいました。

ご相談後、お母さんはすぐに【聴く】ことに徹し、離れて暮らす娘さんに、嬉しい、ありがとう、娘さんの良さや力をLINEで伝え始めました。

長年険悪だった親子関係は、1か月もたたないうちに大きな変化をとげ、お二人で感動の食事会が実現しました。

「お母さんが変わった。前は話を遮っていたけど、今は最後まで聴いてくれるから安心して話せる」

この感想が全てを物語っています。

親としての意識、向き合い方、聴き方をちょっと変えるだけで、劇的に状況が変わるということです。

向き合い方を変えて1年がたち、親子の信頼関係はさらに盤石となっています。

あれほど親子の溝が埋めがたいとお母さんは絶望感でいらっしゃいましたが、いま娘さんは、お母さんの最高の理解者になりました。

経営者として第一線で頑張っていらっしゃるお母さんを気遣い、思いやり、理解する言葉を常にかけています

その優しさに満ちた言葉はとても30歳程度でつむげる言葉のレベルではないのです。

娘さんの本当の優しさ、人を深く理解する力が素晴らしいと分かります。

キャリアウーマンのお母さんは、幅広い人脈とアイデアを駆使して、娘さんをさりげなくイベントや習い事に誘い始めました。

初めはなかなか人のいるところへ出られませんでしたが、日を追うごとに信頼関係は増し、娘さんもお母さんと一緒に参加することが増えていきました。

今はお母さんの仕事を手伝い、体を動かすジムへも通い始め、社会との接点を積極的に取り始めました

この進展は、決して当たり前のことではありません。これらの一歩は大きな挑戦につながります。

お母さんとの信頼関係を築き、心の土台がしっかりできたからこそ、一歩が始まったのです。

その一歩は次のチャンスを生み、このままでは終わらない。

乗り越えた自信と経験を糧に、娘さんはこれから大きく活躍していくと信じています。

子どもの挑戦が親に勇気を与える

この事例から、親が自身の行動や考え方を見直し、変化することが、子どもの回復や自立に大きな影響を与えることがわかります。

そして何より、子どもが大きく変わる姿を見ると、親の人生が変わります。

言葉と向かい方を少し変えただけで子どもが変わる。「あの12年間はなんだったのか」お母さんはつぶやきました。

​親が挑戦すれば子供も挑戦する、という考えもありますが、私は逆の意見です。

子どもをどん底から引き上げた後、子どもが生き生きと挑戦し始めた姿を見て、親自身が勇気をもらえるのです。

親子共々、新たな人生のスタートなのです。

3 親が変わるための具体的ステップ​

子育ては失敗だと自分を責めない

子どもが不登校やひきこもりになっても、子育ては失敗だったと責めないことが大切です。

私も自分を責めました。

これほど頑張ってきたはずなのに、全て意味がなかったと。

でも、言葉を学び、自分を振り返ることで、親子共に人生が変わりました。

あれがあったから今があると。言葉を変え、向き合い方を変え、子どもの心の土台を築き直す大切さは、子ども達が社会に出てから日々実感しています。

親が自分を責め続けると、心の余裕がなくなり、子どもへの接し方にも影響を及ぼします。​

自分をねぎらうことで、心の余裕が生まれ、子どもに対しても穏やかに接することができます。​

小さな変化を認め、喜ぶ​

子どもの小さな変化を認め、喜ぶことが、前向きな気持ちを育てます。

​人との比較ではなく、小さな変化を観察して力を伝える。その繰り返しが、大きな成長につながります。

実はこれは非常に大きなポイントです。私たちも、小さな変化を力として人から褒めてもらえたら、何歳になってもとっても嬉しいはずです。

「あら、自分は変われたかしら」と。

自信がすっからかんに無くしている子どもには、大きな力になっていきます。

そして、子どもの小さい変化はないか、この子の今の成長はなんだろう、と常に探す習慣は、親自身の思考が前向きになり、大げさではなく人生も好転していきます。

子どもの話に耳を傾ける

子どもの話に耳を傾けることで、信頼関係が築かれ、子どもの心が開かれます。​伝える言葉が分からない場合でも、聴く姿勢を見直すだけでも状況は大きく変わります。

親が子どもの話を真剣に聴くことで、子どもは自分が理解されていると感じ、安心感を得ます。​これにより、子どもは心を開きやすくなります。​

親が変わることで子どもに起こる変化​

親が自身の行動や考え方を見直し、変化することで、ひきこもり状態にある子どもにもさまざまな変化が見られるようになります。​ここでは、親の変化が子どもに与える具体的な影響について解説します。​

子どもの安心感が高まり、信頼関係が築かれる​

親が子どもの先の不安よりもまず、子どもの話を聴こうという姿勢、頑張ったね、とかける言葉で、子どもは安心感を得られます。​

ただ不安に思っているか、話を聴こうとするのか。

思考が変われば言葉が180度変わります。

まず話を聴こう、最後まで聴こう、なるほど!と気づきに肯定する、子の向き合い方が、親子の信頼関係の構築につながります。

​いま勉強に向かえなくても、親子の信頼関係を築くことが最優先です。ただし、ゲーム三昧で人が変わり、異様な状況になっている時に、親の言葉は届きにくいです。ゲーム三昧の生活ならば、今一度見直すことが大切です。

子どもの自己肯定感が向上する​

親が子どもの小さな変化や努力を認め、喜ぶことで、子どもは自分の存在や行動が肯定されていると感じます。

​これにより、自己肯定感が高まり、前向きな気持ちが育まれます。​話を聴く、子どもの力を伝える、存在を嬉しいと伝えていくことなど全てが自信と自己肯定感の向上につながります。

子どもが自発的に行動を起こすようになる​

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自信は車のガソリンにあたる、エネルギーです。

親との信頼関係が築かれ、自信がたまっていくと、自分から行動を起こし始めます。小さな一歩、変化を見逃さないことです。

​長年親子関係が険悪で、会おうとしなかった娘さんが、今やお母さんの最高の理解者となった背景は、ひたすらお母さんが聴くに徹し、「ひきこもりは甘えだ」と思っていた気持ちを封じたからです。

親が変わることで、子どもにもさまざまな前向きな変化が見られるようになります。​

まとめ

不登校やひきこもりの背景には様々な理由があり、親が解決のために取り組むうちに今まで分からなかったことが見えてきます。

子どもだけを責めたり、ただ不安になっていると、子どものひきこもりの背景にある課題に気づきません。

渦中にいるとなかなか発想を変えられませんが、実は人生の転機となるチャンスです。

言葉を変え、思考を変え向き合い方を変えていくと、私達自身の後半の人生に気づきが得られます。

お子様の強みと解決の突破口は何か、第三者だから分かることがあります。

どうぞお気軽にご相談ください。無料体験セッションでは、お子様と親御様の強みと解決の糸口をお伝えしていきます。

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