【不登校:やりたいことがわからない】再登校へ親ができること

不登校の子どもが「やりたいことが見つからない」と感じる背景には、さまざまな要因が絡み合っています。​不登校の状態は自信がほぼ無くなり、学校へ行けない状態なので、自分の将来に明るい未来をもてません。または趣味をもっていても、親がその価値を伝えなければ将来に絶望します。子どもの未来を信じてどう導くかをお伝えします。

目次

不登校の子どもが「やりたいことが見つからない」背景

自己肯定感の低

不登校の経験により、子どもは自分に自信を持てなくなりがちです。​「自分は何をやってもダメだ」と感じることで、新しいことに挑戦する意欲が湧かず、結果として「やりたいことが見つからない」と感じることがあります。​

社会的な孤立感

学校に通わないことで、友人や教師との関わりが減少し、社会的な孤立感を抱くことがあります。​他者との交流が少なくなると、自分の興味や関心を広げる機会も減少し、将来の目標を見つけにくくなります。​

将来への不安

不登校の子どもは、将来に対する不安を強く感じています。​「このままで大丈夫だろうか」「将来、仕事に就けるのか」といった不安が先に立ち、自分が本当にやりたいことに意識がいきにくくなります。

親や周囲の期待とのギャップ

親や周囲からの期待が高すぎると、子どもはプレッシャーを感じ、自分の本当の興味や関心を見失ってしまうことがあります。​「親の期待に応えなければならない」と感じることで、自分のやりたいことを見つける余裕がなくなる場合もあります。

好きなことが社会でどう役にたつのか描けない

これはひきこもりの子に限ったことではなく、私たち大人にもあてはまることではないでしょうか。ただ、私はこれをひきこもりの突破口にしています。

子どもが自信を無くし、どん底状態にある時に、自信をひたすら入れていく。やがて自信は一歩踏み出すエネルギーとなり、自分がもっている力を使って、もう一度生き直したい、という原動力となります。

好きなことはなくてもいい

好きなことはなくてもいいのです。自信を入れ続けることで、自分に何ができるだろうかとアンテナを立て始めます。その試行錯誤こそが、人生ですから、好きなことがない、進路が決まらないことを不安に思わなくていいのです。

何ができるだろうと、考え始めた一歩が出てきたら、一緒に喜んであげてください。大人たちの多くが、自分探しをしています。社会経験がない子どもが、自分の道を決められるはずがありません。

いろんな検索をしてみた、こんなことをしてみたい、本屋へ行って調べてみよう。そんな一つ一つの積み重ねが、大きな変貌につながります。

好きなことを仕事に~可能性を感じれば再登校へ

仕事のヒントは好きなことにある

子供が将来にやりたいことが見つからず、絶望しているという事実はありますが、実は子どもの興味が仕事につながると、親が分からない場合もあります。私自身も、娘がひきこもり中に好きで取り組んでいた韓国語が、社会に出て大いに役立つとは全く想像できませんでした。

娘の好きなこと、強みや良さが、社会に出てどう展開できるのかを当時知っていたら、娘に可能性を伝えられたし、何より私自身が娘の将来を信じることもできたと思います。

不登校中三女子の生徒さん事例

講師として授業を見ていた、当時不登校だった中三女子の生徒さん。初めての授業では全くしゃべらず、会話の糸口をどうするか考えあぐねていました。そうだ、次回の授業では夢を聞いてみよう。そう思いついて、質問を用意しました。

・将来何かやりたいことはある?
・行きたい国は?
・欲しいものは?
・好きなことは?

試しに聞いてみた結果、答えを聞いてのけぞるほど驚きました。とうとうとしゃべりだしたのです。

・好きなことはファッション。
・洋服のリメイクが好き。
・だからミシンが欲しい。
・行きたい国はファッションのフランス。
・K-POPが好きだから韓国にも行きたい。

自信に満ちて力強く答えたのです。自分が中学の時に、これだけ明確にやりたいことがあっただろうか。もったいない、このエネルギーを生きる力に変えないと。私はこう答えました。

すばらしい夢をたくさんもってるね!将来それを生かしていくらでも仕事の展開ができるわよ。フランスに留学に行ってもいいし、洋裁で仕事も人のネットワークも広がるよ。ダンスが得意なら人に教えることもできるから、高校行って友達もたくさん作れるよ。ダンスは武器になるよ!

好きなことがこれだけ明確なのは素晴らしい力だと伝えました。ダンスの力は、娘がダンスを武器に友達を増やしていった話もしました。生徒さんの顔色は特別変わった様子はありませんでしたが、その翌週、なんと再登校したのです。元々友達の多いお子さんでしたが、2,3年間不登校だった理由は分かりません。

俄然意欲的になり、友達と自習室へ行ったり、質問を友達にしたり、中間や期末テストも意欲的になりました。なぜなのか。自分の好きなことがどう将来に展開できるのか、自分の可能性が見えたから動き出したのではないかと思っています。

ただ勉強しなさいと一般的に親はよく言いがちですが、本当にそれが大切なのか、今一度私たちは口癖を振り返る必要があるかもしれません。自分の可能性を感じたときに、人は動く。当たり前と思われるかもしれませんが、子どもにある可能性をどう見つけるか、どう伝えるか。これだけで人生が変わります。

まとめ

子どもの可能性は無限大と言われますが、具体的に引き出してあげたほうが、解決のスピードは早まります。ただあなたはそのままでいい、大丈夫。と言うだけではなく、具体的にあなたのここが素晴らしい、可能性が広がる、こんな人生の展開があると伝えてあげると、夢や希望を持ち始め、普段の勉強にまで意欲的になるのではないでしょうか。

勉強と言うよりも、よほど早道ではないかと思った事例でした。

無料体験レッスンでは、親御様のお話を伺い、お子さんの強みが将来どう展開できるのか、お子さんの強みを探して向き合い方をお伝えしていきます。同時に親御様の強みもお伝えすることで、自信の伝播が好循環を生んでいきます。お気軽にお問い合わせください。

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