【中学受験後に不登校】 学歴への期待が燃え尽き症候群に​

中学受験を乗り越えた後、進学先での環境や人間関係に適応できず、不登校になるケースが増えています。​小学校時代の多くを塾に通い、競争というプレシャーに長年さらされたあと、希望の学校に行けなかった、合格したのにさらに競争であおられた、夢見ていた理想と現実は違ったなど、様々な理由が考えられます。

目次

受験成功がゴールではない現実

親の学歴への期待が子どもに与えるプレッシャー

親が自身の学歴や社会的成功を基準に、子どもにも同様の成果を期待することがあります。​または逆に親に学歴コンプレックスがある場合、自分の夢を子どもに託し、学歴があれば豊かな人生が待っていると信じ、成績至上主義になると、子どもにとって過度なプレッシャーとなり、不登校の原因となることがあります。​

期待は責めとなる


注意すべきは、学校が合格させたい目標校へ、何人合格させたかを競っていることです。その目標にそって、各先生が生徒に与えるプレッシャーたるや相当なものです。

自由放任の学校もあると思いますが、結果を出すために生徒への過度なプレッシャーをかける学校が、非常に多いという現実を認識しておくことです。

小学校で走り続け、やっと中学に入ったと思ったらまた点数のみで走らされては、燃え尽き症候群になるケースもあるのです。適当にかわして飄々と生きていける子もいるでしょう。

でも、家庭の環境、子どもの気質によっても様々で、特に思春期はなんのために生きているのか、この先明るい人生はあるのか、疑いたくなる場合もあると思うのです。

学校自体がブラック企業のように、暗いプレッシャーをかけてくればなおさらのことです。

子どもの個性を尊重したサポートの重要性

子どもの声に耳を傾ける

思春期は特に心を閉じます。成績云々よりも、普段の愚痴、学校の愚痴、先生の愚痴、友達への愚痴、なんでもいいので耳を傾け、遮らないことが大きなポイントです。

なるほど!そうだね、そういう気づきは素晴らしいね!いい視点だね!具体的な言葉がけが難しかったら、まずはそれで充分心が休まります。そして子ども自身で何か考え始めます。

こうするといいよ、こうしなさい、と先のアドバイスよりも、子どもに大きくうなずいているだけで実ははるかに効果が高いのです。自分で気づいたことは、その子の人生に意味があるはずです。

また、人生は自分で気づき、判断し、道を選ばなくてはなりません。親がいつもアドバイスをしていたら、自分で決める力が育たず、家を出て自立してから途方にくれます。普段の小さい会話から、生きる力がついてくるのだと、10年試行錯誤をして今わかったことです。

学歴以外の価値観を共有する

学歴だけが人生の成功を決めるわけではありません。​親が多様な価値観を持ち、子どもに伝えることで、子どもも自分の個性や興味を大切にすることができます。​

きっかけは何でもいいのです。料理作り、お菓子作り、インテリアが好き、人前で話すのが好き、絵を描くのが好き、イベントに足を運ぶのが好き。

いろんな好きがあると思いますが、自分で調べたり、語れることを尊重しましょう。語れることがある人は、生きる力が強いのです。聴いてあげることで自信が増えれば、自分に必要だと思う分野の進学や仕事を考え始めます。

不登校からの回復と新たな道の模索

柔軟な進路選択

不登校になり、勉強にしばらく向かえなくても、突破口があります。

上記のように、好きなことはないか、好きなお店はないか、そして子どもの良さや力を伝え続けます。今まで意欲が高かった子は、自信がたまれば、再び勉強で勝負したいと思ったり、本当はこんな分野に興味がある、など、考え始めます。

注意することは、ゲーム三昧にしないことです。本来輝ける力がみんな備わっているはずです。オンラインで学んだり、Youtubeでこんな学びがあったとか、気づきを言って来たらチャンスです。話せる信頼関係を作りましょう。​

親自身の価値観の見直し

繰り返しますが、挫折をしても、これで終わりではありません。学校に戻るという次元よりも、本当に自分がやりたいことを探る試行錯誤、生きる力をつけることがゴールではないかと思います。

その力がみなぎってくれば、進学にもいろんなやり方がありますし、自分で調べて考えてみるよう、促しましょう。同時に、親が自身の価値観や期待を見直し、子どもの気づきを一つ一つほめ、力を伝えることです。

その繰り返しで、自信という杭を打ち立てるのです。心の土台がしっかりしてくると、一歩の行動が始まります。それは人に聞く、友達に聞く、ちょっとした行動の変化かもしれません。それを決して見逃さず、すかさずその変化を伝えてあげることです。

まとめ

子どもができたことに親の視点を集中していくと、親自身の価値観が変わっていきます。先の未来は、自信さえたまれば子供が自分で描いていく。だから親はどんと構えていればいいのです。

このように、親の学歴への期待が子どもに与える影響は大きく、不登校の一因となることがあります。​親が自身の価値観を見直し、子どもの個性を尊重することで、健全な親子関係を築き、子どもの成長を支えることができます。​

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