【不登校・ひきこもり克服】対人恐怖症を乗り越える意外な武器とは

ひきこもりの子どもを抱えると、この子の将来はどうなるのだろう。親として子どもの自立や将来が心配になるものです。

ひきこもり脱出には、実は遠まわりのようで近道の突破口があります。

10年前、ひきこもりの娘を抱えて私は暗澹たる思いでいっぱいでした。

でも思いがけない突破口は娘が好きなK-POPでした。

ダンスに限らず、得意なことが対人恐怖症を乗り越える理由をお伝えしていきます。

目次

不登校・ひきこもりに効く一番のクスリとは

ひきこもりになったきっかけは、人によって様々です。学校、先生、友達、職場、家庭。ただ、元をたどれば、自信を使い果たした状態、と言えます。

誰でも自信が無くなれば元気が無くなり、浮上のきっかけがつかめなければ次第に閉じこもりたくなるはずです。

そんな時のクスリは、子どもが何歳であっても親の言葉なのです。

自信をすっからかんに使い果たした状態で、親の言葉は乾いた心にしみわたるのです。

あなたはよくやってる!こんな力があるんだよ!

では、子どもの力をどう探して伝えればいいのか。

それは、学校の成績表や点数ではありません。

普段の生活や、子どもが昔から得意なことなぜか気になることにヒントがたくさんつまっています。

人に喜ばれることは自信になる

引きこもり中は勉強に手がつかない~ 娘の話

10年前、高校生だった娘は学校でのトラウマを抱え、人への恐怖で全く人と会えなくなりました。そのおびえ方は異常とも思えるほどで、2年間のひきこもりになりました。

その精神状態では、当然自分の将来に希望を持てません。先の人生を描けなければ、勉強にどうしても向かえませんでした。

代わりにやっていたのは自己啓発の読書や写経、なぜか韓国語の写経、そして私に隠れてK-POPや韓国ドラマでした。

そんなことばかりしてと私はイライラしていました。でもそこで覚えたダンスが、後々娘の自信を大きく増やすきっかけになるとは当時全く想像できませんでした。

どんな状況であれ、娘をなんとか社会のレールに再び戻さなければならない

2年間のひきこもり中、必死で娘の良さを探して自信を入れる言葉がけを続けた結果、見えないところで心に自信がたまっていったのでしょう。

いつまでもこうしてはいられない!やっぱり人に会いたい!

まだ人への恐怖でいっぱいの時です。

何とか自分を変えたい人に会いたい。そんな強い願いから、受け入れてくれた地元の大学へ勇気を振り絞って飛び込みました。

不登校・ひきこもりは、逆に飛躍への大きなバネになる

得意なことでリーダーになる

娘は人に会える戦略を考えました。

K-POPが踊れるダンス部と、留学生がたくさん集まる異文化サークルに入ろう。

なんせひきこもり中、ダンスはたっぷり視聴しています。

人への恐怖でいっぱいでも、得意なことでなんとか人との接点をとろう直感がおりたのでしょう。

いざダンス部に入ってみると、まわりの学生と比べ、ひきこもり中にダンスが得意になっていた自分に気づきました。

なんと、周りの学生が

ぜひ教えてほしい!

と、集まり始めたのです。

教えてあげれば先生と生徒、という関係ができあがります。

ダンスの構成を考えたり、人に教えたり、娘はすっかり大忙しになりました。

得意であれば人に教えて喜ばれ、自分が人の役に立てる。

リーダー的な存在になっていったことが、娘に大きな自信を与えてくれました。

ひきこもりでも、リーダーになれる

ダンスには、他にも自信を入れてくれた大きな理由がありました。

舞台に立てば自信になる

ダンスというのは、発表会がつきものです。ダンス部は、宣伝も兼ねてよくステージの機会をもうけました。

ステージに立つ準備で人に教え、企画・構成と活躍が始まります。そして舞台にはたくさんの学生が集まりました。

あれほど

人が怖い。。。

と泣きじゃくっていた娘も、人前に立てばダンスに集中します。人前に出て得意なダンスを披露する快感、仲間との一体感、たくさんの歓声が、少しずつ人への恐怖を消していきました。

人に顔を覚えられ、

あの子、この前ステージにでてた子だ!

と、キャンパスでも声をかけられ、ちょっとした有名人にもなっていきました。

こうしてK-POPを踊れるダンスの力は、対人恐怖症を消し、もう一度人生をやり直す大きな力となりました。

ステージには大きな力がある

得意なことは再登校につながる力

不登校の中三女子事例 再登校へ~ダンスは力になる

娘のケースで、ダンスには大きな力があると知りました。その気づきは後年、私の生徒さんにも大きな結果をもたらしたのです。

当時2年以上不登校だった生徒さん。講師として授業で初めて会った時に何も話さず、きっかけがつかめませんでした。

2回目に会った時、夢や好きなことを聞こうと思って試しにきいてみたところ。。。。

洋裁や服のリメイクが好きです。行きたい所はファッションで有名なフランスです。

あと、ダンスも好きで、一人で部屋で踊ってます。

とも答えました。私はすかさず生徒さんへ伝えました。

それほど強い好きなことがあるって素晴らしいこと!それが将来、稼ぐ力につながるから。これからいろんな可能性が広がるわよ!

ダンスもね、人の輪を広げる大きな力になるの。発表会もあるし、人にも教えて喜ばれるから強みになるわよ。高校に行ってダンス部もいいわね

その時生徒さんの表情には、特別変化があるようには見えませんでした。

でも翌週、ドラマが起こったのです。

生徒さんはなんと、金髪に染めていた髪を黒髪に染め直し、再登校を果たしました

友達が通っている塾の自習室へ一緒に行ってもらい、先生から追加のプリントをもらい、質問も始めました。

中間期末テストでいい点をとりたい!と必死で勉強を始めました。

自分の得意なことがどう将来につながるのか見えた時、勉強へのやる気につながったのです。

勉強しなさい!

という小言では人は動きません。

自分の可能性が将来につながると確信が持てた時、人は動くのです。

得意なことは人との接点をよぶ

  • 得意なことで人の輪が広がる
  • 得意なことを人に教えて先生になれる
  • 人に教えると喜ばれて自信に
  • ダンスは人前で歓声をあびるチャンスに
  • 土壇場で人は、直感で強みを生かす

10年前に娘がひきもりの時、娘に自信を入れていく一方で、勉強が進まないと焦っていました。得意なことが自信を入れる大きな力になるとは気づかなかったのです。

その後ダンスで様変わりをした娘を見て、得意なことが人との接点をよび自信をつけていく力に心底驚きました。

得意なことなら同じことが起こる】のではないでしょうか。

自分が得意なことをそれを必要とする人に教えてあげて喜ばれる。

ビジネスの基本と言われますが、これは不登校やひきこもりに効く、大きな柱になるはずです。

まとめ ひきこもりだった娘のその後

生きる力をつけるには、どうしたらいいのだろうか。

娘がひきこもり中、毎日私は絶望的でした。でも得意なことが人生逆転につながる大きな力だと当時知っていたら、言葉がけも変わったはずです。

その後娘は人の輪を広げ人をつなぐことが日常的になっていきました。

希望に燃えて社会人となり、壮絶なパワハラに何度もあっても乗り越えていけました。

今は海外を舞台に日々たくさんの出会いを楽しみ、日本の技術を海外へ売る営業に挑戦しています。あれほど心身共に弱かった娘の姿はありません。

対人恐怖症や職場のいじめなど多くの試練を乗り越えたからこそ自信になり、人前に出ていく強さが身につきました。内側にある自信や強さは、人に伝わります。

それは社会に出た時、大きな力になります。

不登校・ひきこもりだった過去はむしろ、大きなバネになったのです。

不登校・ひきこもり脱出の解決の糸口

  • 親は原動力となる自信を入れる役目です。
  • お子さんの存在が嬉しいなど愛情を伝え続ければ自信がたまり、心の土台を作ります。
  • 元々好きなこと、得意なことを持っている子には、その力を見つけて伝えます。
  • 自分の可能性が少しでも見えた時、大きな反動になって動き始めます。

今、元気をなくしている姿は本当の姿ではありません。

栄養となる言葉をかければ、前よりももっと元気になり、力を発揮していきます。挫折が大きな反動になるからです。

無料体験セッションを受け付けております。お気軽にお問い合わせください。光はもうすぐです。

挫折はむしろ、人生の大きな力になる
 

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