夢や目標はすぐには分からない
子供が学校に通っていると、よく表彰式というものがありました。皆勤賞、研究のコンテスト、部活動の表彰などなど。うちはまた無縁かあ。目標をもって、キラキラとまい進できるお子様がうらやましく、うちの子には何もない、とため息交じりに思ったものです。
あれから血を吐くような絶望感だったり、恐怖だったり、たくさんの試練が待っているとは思いもしませんでした。
ようやく乗り越えた今、分かることがあります。夢というものは多くの場合、若い時にはわからないし、自分の夢は、人と競うものでもないと思うようになりました。
挑戦するまで時間がかかる
挑戦しよう、と思うまでには時間がかかります。そもそも社会経験がないから、何が向いているのか分からない。毎日勉強、テスト、受験勉強に追われ、とにかく忙しい。学校では先生からの成績のプレッシャーで、夢や挑戦どころではないでしょう。
親としては成績がつい気になってしまいますが、振り返ってみれば、成績だけが自立への道、ではないのです。
親としてできること
親としてできること。それは日々、点数という結果ではなく、その過程の小さな変化、成長に気づくこと。
たとえば、
- 宿題の段取りを考え出した
- 工夫してノートを取りはじめた
- 本屋へ行って参考書を探し出した
- 質問をするようになった
- 友達に聞いて回るようにななった
そんな小さな一歩、変化に気づき、
- 工夫する力
- 一歩行動してみる力
- 気づき
など、子どもの良さや、いい変化をきちんと伝えてあげること。次の課題ではなく、できたこと、今をしっかり認め、伝えてあげること。
そんな積み重ねが自信として積みあがってくると、
- 本来やりたかったことへの直感がおりてくる。
- 気づきがさらに増えてくる。
- 一歩の行動がさらに増えてくる。
そんな好循環の先に、挑戦が始まる、と思っています。
思春期では受験などに追われて、日々忙しいのです。進路も受験前にはっきり描くのは相当難しいでしょう。だから挑戦の行動がすぐにできなくても、
*自信の積み重ね
自信、自分を信じる心があれば、いつからでも挑戦ができます。進路が決まらないと専攻も決めにくいのですが、そこは責めるのではなく、できたこと、日々を応援してあげる。自信を入れていけば、自分で気づきや直感が生まれます。進路へのヒントは、そんな直感から生まれることもあります。
どんな経験も、夢につながる
子どもは経験がないので、初めから夢や挑戦がはっきり分かるとは限りません。アルバイトができる年齢になり、社会経験を積むことで、気づきが増えていきます。
経験した気づきに、「実にいい!!」とあいづちをうつ。
いろんなアルバイトを試すことを、認めてあげる。
気づきと自信の積み重ねが、夢や挑戦につながっていきます。
お子さんの人生のストーリーを、ぜひワクワクしながら応援しましょう