韓国語が仕事で武器になる
子供がひきこもり・不登校の時、学校へ戻す? 戻さない? 将来は?などと、親子共々様々な心配で一杯だと思います。娘が高校時代、2年間引きこもりの間、当然様々な葛藤がありました。今、振り返って分かること。
それは、引きこもり中に得意なことを磨き、社会に出る突破口にするということです。娘の趣味だった韓国ドラマが今どう役立っているのか、ひきこもり中にはわからなかったことを紹介します。
引きこもり中は韓国ざんまい
ひきこもり中、娘は私に隠れて韓国ドラマとK-POPばかり見ていました。韓国語の本の写経などもしていました。普通の勉強に手がつかず、気をまぎらわすためもあったそうです。韓国語なんて需要ないでしょ、内心舌打ちしていた私がいけなかった。その後も韓国語を少しずつ学び続け、いつのまにか韓国語を理解できるようになっていました。
韓国語が生きる職場へ
その後勇気をふりしぼって進学した大学で、韓国語を生かして韓国人留学生と交流して自信をつけた娘は、希望をもって就職しました。しかしそんな希望に満ちた娘を待っていたのは、壮絶なおつぼねのいじめでした。
ひたすら暴言、お叱りを毎日耐えしのび、毎晩泣いて帰宅しては、私も一緒に怒り、笑わせ、聴いてくれてありがとう、そう言って翌朝出社する毎日でした。
毎日おつぼねの暴言に耐えながら、娘は考え始めました。
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自分が本当にしたいことってなに?
自分が本当に発揮できる仕事ってなんだろう。
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人は追い詰められると、必死に考え始めます。平和な状態では、なかなか必死で行動できないものです。考え抜いた娘のキーワードは
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- 海外
- マーケティング
- 韓国でした。
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韓国大好きな娘は、韓国企業に行きたい、そればかり言っていましたが、結局、韓国企業は条件に合わず、ようやく日本の企業に1社、声をかけて頂きました。韓国語は使えないかな、と内心思っていた娘には、思いがけず、チャンスがたくさんあることが入社後しばらくしてわかってきたのです。
取引先には韓国企業がたくさんある
入社した会社では
- 韓国人のお客様と商談
- 子会社の韓国の方との食事会
- 展示会にいらっしゃる韓国のお客様
などなどチャンスは思いがけずもりだくさんで、韓国語で応対できる若者がでてきたら大喜びされます。さらにお酒が好きだったらもう、最強なんですお酒の席は、商談には欠かせないものだからです。
韓国のテレビ番組が後年、こう生きてくるとはこんな活かし方があるとは、全く想定外でした。
好きなことを突破口にする
韓国ドラマをただ見ているよりも、これが後々武器になる、と思いながら見るのとでは磨き方が変わるはずです。もちろん、韓国語が武器になるよ!と親が押しつけ、操作しないことが大切ですが、韓国の番組を見ながら、韓国語を身につけて活躍する道は山ほどあるとさりげなく会話に入れるのも手、です。
持てる強みを理解して、若くても現場に行かせてくれる規模の会社ならばチャンスも早く回ってくるでしょう。ひきこもりの時間が後々、貴重な時間になります。偏差値という枠では測れない、
生きる武器は、好きなことから生み出せる。私はそう、娘から教わりました。そのために、自信を入れる言葉かけをたっぷりかけておきます。
生きる力が伸びてこれば飛躍のチャンスは必ずあります。土壇場で生きるのは、学校の点数ではなく、好きなこと、得意なことが自分を生かす力になっていきます。