インタビューの抜粋より
傾聴、うなづき、おうむがえしは、倫理法人などでもよく言われることで、知ってはいたのです。
でも、以前は、話されている時に違うなと思ったら、相手の気持ちを受け止める前に、言い返す言葉が脳裏をかけめぐる。娘に限らず、いい悪いをはっきりさせる。そういうところが私にあったのです。
どうであろうと相手の気持ちを受け止めよう、と自分を変える努力をしていたけど、娘にそんなに(良さを)語りかけていないから、(相手を受け止めようということを)発揮することもなかったのです。
先生に言われた、褒める言葉、認める言葉をしっかりと相手に浴びせることで、子供はいい気持になるし、認められることで嬉しくなる。ほめられるの大好きなんです、うちの娘は。
ほめてくれる上級生がいたら、帰り道、その上級生がくるのをずっと待ってるぐらい。「うち褒められるの大好きー」と言っていました。
私の頭の中で、(娘は)頭のいい子、優しいところもあるってわかってるけど、ほめるよりも、心配していたんでしょうね。きっと。
学校に行けない、ずっと寝てる、外にでない、すぐしんどくなる。
その子のいいところに気づく、(良さの)言葉を浴びせるよりも、いつも具合が悪い、調子が悪い、いつも無理とか言うことに心配して、大丈夫?となっていた。
ちゃんとほめてあげる、ということをしていないことに、気づかないといけなかった。
学校に行けない、家で寝てる、外に出れない、そういうことに目が行ってしまっていて。
ほめてあげること以外に私の視線が行くのでね、自分には価値があると思えないですよね、親からの言葉で。
娘がほめてもらうのが大好きと、言っていたことさえも忘れていた。
いつまでこうなんだろうとか、毎日仕送りする中で、この出費を一体どうするんだろう、自立する日はくるのか、結婚することはあるのか、そういうことばかり見ていた。
それはきっと、子供の心配というより、そういう子供をもつ、自分の心配だったのかもしれない。
そういうのを敏感に子供は察するんでしょうね。
子供のことより自分の心配を見てると。今としては思い当たりますね。
インタビュー引用おわり
お母様の大きな気づき
お母様はセッション3回ほどで大きな気づきを得て、娘様への向き合い方をすぐに変えた結果、娘様との関係を劇的に改善させていきました。
それは、心配ばかりを見ていた自分から、その子の良さを探すこと、その子の可能性を信じることへ、がらりと娘様への姿勢を変えたから。
私たち親は、自分の子どもの可能性にはどうしても否定的になりがちです。
私がお母様のお話から、娘様の資質、性格の良さ、本来の良さをできるだけヒアリングし、大きな可能性と未来像を具体的に力をこめてお母さまにお伝えすることで、お母様はすぐに元気になり、力強く良さを、娘様に伝えていくことができました。
言霊のリレーとなり、伝わるからです。その結果、長年会えなかった娘様と、会食の実現が1か月でかないました。
今も素晴らしい信頼関係を築いています。言葉と意識のちょっとした違いで、結果は180度変わります。
突破口は意外と簡単で、道は拓けるのです。